Category:バイク
フロントフォーク インナーチューブとオイルシールの躍動抵抗について
バイク屋をやっていると、オイルシールからオイルが漏れている車輌が
よく入庫する事があります、
オイルシール交換ですね、分解しますので、オイルは新しくなります、
>じゃあ、ついでにオーバーホールをお願いします、<
メタルやピストンリング、ガスケット類 場合によってはスプリングまで
交換したりしますが、お客様によってさまざま。
こちらとしては、せっかくのご依頼ですから、頼んで良かったと思えるよう
以前よりも良くなるように、努力します、
部品交換、オイル交換、新車状態に近ずけることは出来ます。、
以上が無く、長く使って貰えれば、完遂です。
本題です。
以前から気になっていた、フロントフォークの渋さ、
接地感と言った方が、、解りやすいでしょう。
このバイク、接地感あって気持ちいいね~
なんて、よく耳にするでしょ、
友達とバイクを乗り換えたりすると、タイムラグが無く
良くわかるでしょ、
もちろん車種ごとに形も、重さも、違いますが、
ほとんどのバイクがテレスこピック、インナーチューブがあります、
内部構造の違いはありますが、それだけでは かたずけられない何か・・・
サーキットでは、皆がまず手を加えるとこでしょ、プリロードかけて、減衰調整して
あの手、この手と とにかく情報収集、
私自信、ミニバイクのレースでは、やっぱりRSフォークにたどり着きましたが
不満もありましたので、やっぱり色んな事を試しました。
街乗りでは色んなバイクを所有しました、
CB1300SFに乗っていた時は何の不満もありませんでしたね
しかし、そうじゃないバイクもありました。
で、結局、
オイル うんぬん、ゆう前に、動いてないんじゃないのか、から・・・
インナーチューブとオイルシールの関係に たどりつきましたので
ちょっと聞いてやって下さい。m(__)m
1本の インナーチューブから サンプルを作製
1つはそのままで、残りを 4種類別々の処理方法で研磨、
表面の粗さを、それぞれを計測してもらいました。

まずは何も加工していないSTDの状態。

表の一番上のグラフがインナーチューブを縦、(作動方向)に計測したものです、
上方向に山がいくつかあります、これがオイルシールのスムーズな動きを邪魔しているので、
この山の部分だけを取る事が出来れば、もっとスムーズに動いてくれるのでは、
とゆう事です。
Ra 0.30μm 1ミクロンが0.001mmですから、これでもかなりの精度なのですが、

次に、研磨剤を使い表面をバフしたものです。

Ra 0.25μm
インナーチューブ表面にはフォークオイルが入る”溝”があります、これを単純に大きくした状態に
なってしまいました。

今度は違う研磨剤を使ってみたものです。
同じに見えます、デジカメの限界です、

Ra 0.29μm
かなり理想に近ずきました
できれば、表面の凸部のみを取りたいのですが、やはり凹部も深くなっています。

最後に、番手とやり方を2回に分けて、施工したものです。

Ra 0.16μm
理想の状態です、
表面が滑らかになり、凹部もしっかり、細かく残っています。

実際にはアンダーブラケットから下の部分しか、必要がありませんので別けてやると
解りやすいデスネ、

もし、何かの時にフロントフォークを外したのなら、まずは手で上から体重をかけて
押してみて下さい、
上下、させてみる事は みんな やると思いますが、沈める、のです。
そこで、ある程度縮んだ状態から、あと5mmだけ縮める、とゆう動作をして見て下さい、
何回かやると、一度制止した処から、あと少し動かすのに、力の立ち上がり、(初期に少し強い力)、が必要だと
感じると思います、これが躍動抵抗であり、少なくすることで、接地感になると考えるのです。
フロントフォークがス~っと入って、沈みこんだ時に小さな路面の凹凸に対しても
細かく動くようになります、いわゆる接地感が出て、乗りやすく、柔らかくなった感じがします、
既に、何年か前から、1部レーサーとお客様の車輌に
施工させていただいて、高評価を貰っています。
インナーチューブのクロームメッキの膜圧はおよそ10μmあります、
研磨量は上の表でも解るように、わずかです、
抵抗が減るので、オイルシールにも優しくなります。
まあ、これで、フロントフォークが全国からガンガン送って来る、なんて思っても
いません、
ただ、バイクって奥が深いな~って思っただけです。
もちろん仕事なので、頼まれればやりますけどね・笑・笑・笑・
ただの自己満足です、(笑) 読んでくれて、ありがとうございました。
拍手してくれると喜びます↓(^-^)↓
バイク屋をやっていると、オイルシールからオイルが漏れている車輌が
よく入庫する事があります、
オイルシール交換ですね、分解しますので、オイルは新しくなります、
>じゃあ、ついでにオーバーホールをお願いします、<
メタルやピストンリング、ガスケット類 場合によってはスプリングまで
交換したりしますが、お客様によってさまざま。
こちらとしては、せっかくのご依頼ですから、頼んで良かったと思えるよう
以前よりも良くなるように、努力します、
部品交換、オイル交換、新車状態に近ずけることは出来ます。、
以上が無く、長く使って貰えれば、完遂です。
本題です。
以前から気になっていた、フロントフォークの渋さ、
接地感と言った方が、、解りやすいでしょう。
このバイク、接地感あって気持ちいいね~
なんて、よく耳にするでしょ、
友達とバイクを乗り換えたりすると、タイムラグが無く
良くわかるでしょ、
もちろん車種ごとに形も、重さも、違いますが、
ほとんどのバイクがテレスこピック、インナーチューブがあります、
内部構造の違いはありますが、それだけでは かたずけられない何か・・・
サーキットでは、皆がまず手を加えるとこでしょ、プリロードかけて、減衰調整して
あの手、この手と とにかく情報収集、
私自信、ミニバイクのレースでは、やっぱりRSフォークにたどり着きましたが
不満もありましたので、やっぱり色んな事を試しました。
街乗りでは色んなバイクを所有しました、
CB1300SFに乗っていた時は何の不満もありませんでしたね
しかし、そうじゃないバイクもありました。
で、結局、
オイル うんぬん、ゆう前に、動いてないんじゃないのか、から・・・
インナーチューブとオイルシールの関係に たどりつきましたので
ちょっと聞いてやって下さい。m(__)m
1本の インナーチューブから サンプルを作製
1つはそのままで、残りを 4種類別々の処理方法で研磨、
表面の粗さを、それぞれを計測してもらいました。

まずは何も加工していないSTDの状態。

表の一番上のグラフがインナーチューブを縦、(作動方向)に計測したものです、
上方向に山がいくつかあります、これがオイルシールのスムーズな動きを邪魔しているので、
この山の部分だけを取る事が出来れば、もっとスムーズに動いてくれるのでは、
とゆう事です。
Ra 0.30μm 1ミクロンが0.001mmですから、これでもかなりの精度なのですが、

次に、研磨剤を使い表面をバフしたものです。

Ra 0.25μm
インナーチューブ表面にはフォークオイルが入る”溝”があります、これを単純に大きくした状態に
なってしまいました。

今度は違う研磨剤を使ってみたものです。
同じに見えます、デジカメの限界です、

Ra 0.29μm
かなり理想に近ずきました
できれば、表面の凸部のみを取りたいのですが、やはり凹部も深くなっています。

最後に、番手とやり方を2回に分けて、施工したものです。

Ra 0.16μm
理想の状態です、
表面が滑らかになり、凹部もしっかり、細かく残っています。

実際にはアンダーブラケットから下の部分しか、必要がありませんので別けてやると
解りやすいデスネ、

もし、何かの時にフロントフォークを外したのなら、まずは手で上から体重をかけて
押してみて下さい、
上下、させてみる事は みんな やると思いますが、沈める、のです。
そこで、ある程度縮んだ状態から、あと5mmだけ縮める、とゆう動作をして見て下さい、
何回かやると、一度制止した処から、あと少し動かすのに、力の立ち上がり、(初期に少し強い力)、が必要だと
感じると思います、これが躍動抵抗であり、少なくすることで、接地感になると考えるのです。
フロントフォークがス~っと入って、沈みこんだ時に小さな路面の凹凸に対しても
細かく動くようになります、いわゆる接地感が出て、乗りやすく、柔らかくなった感じがします、
既に、何年か前から、1部レーサーとお客様の車輌に
施工させていただいて、高評価を貰っています。
インナーチューブのクロームメッキの膜圧はおよそ10μmあります、
研磨量は上の表でも解るように、わずかです、
抵抗が減るので、オイルシールにも優しくなります。
まあ、これで、フロントフォークが全国からガンガン送って来る、なんて思っても
いません、
ただ、バイクって奥が深いな~って思っただけです。
もちろん仕事なので、頼まれればやりますけどね・笑・笑・笑・
ただの自己満足です、(笑) 読んでくれて、ありがとうございました。
拍手してくれると喜びます↓(^-^)↓
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